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熱履歴検査の現実

最終更新: 2019年5月27日

熱履歴検査について懐疑的な方も少なくないと思いますので、実際のところをご紹介します。


これまで検査した結果、おおよそ7割のサンプルで、指定条件による加熱を受けていないと出ています。


当然、「このような異物は製造時に混入するとは考えにくい」と関係者が思ってご依頼いただいていることが多いでしょうから、それを裏付ける結果が得られることが多いです。(逆の結果を提示しなければいけない場合もあり、それはそれで気が重くなりますが・・・)


検査する我々も、サンプルの特徴を見れば、そのサンプルが製造現場にあるものや原料に付いてきそうなものか、なんとなく察しているで、この結果が出るときが気分的には一番平和です。



一方、指定条件の加熱を受けていると分かるケースも、最近は増えています。これは、クライアントが「調理時に混入したものだろう」と思っており、その裏を取るための場合が多いようです。

ですが、この検査は実に難しい。得たデータがどこまで合えばその判断を下すか、非常に悩むことが少なくありません。通常より多く反復検査を実施することも少なくありません。

(見ることのなくなった生き物を「絶滅した」と表明するには、その確認のため多くの時間と労力を要します。それと同じことです。)



さらに、難儀をする事例があります。それは、その特徴からクライアントも我々も「調理時の混入だろう」と感じているサンプルなのに、データにごく僅かな差異が認められたため、「指定条件の加熱を受けていない」と考えられる場合です。


この場合、想定されるのは「指定条件」のズレです。殺菌などの各工程では、定められた温度や時間で加熱します。ただし、これは温度計のある場所を基準としたものです。場所によっては微妙な温度のムラが生じます。


このムラが検査結果に影響しているのです。だから、弊社では「指定条件の加熱」と言及しています。

このような事態を避けるには、異なる温度条件で複数回測定する必要がありますが、現実にはサンプル量の制限などがあるため、どこまで可能かは要検討です。



弊社の分析機器は、国内最高精度のものを使用しています。これにより、従来より微量のサンプルでも十分な精度で検査ができるようになっています。しかし、それは時として上記のような結果を起こすことがあります。


科学には二面性があるとよく言います(表と裏、陽と陰、神と悪魔などと表現がされることもあります)。弊社の機器にもそんな二面性が現れており、それを使いこなすのは技術者の腕と知恵、クライアントとのコミュニケーションであると感じる今日このごろです。


(イラストは神or天使と悪魔ですが、かわいすぎますね)


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